趣旨

 観光まちづくり事業について

 

 本所深川は、江戸時代から今日に至るまで多くの歴史、文化、伝統を継承していることが町の魅力である。

それらの観光資源を活かして多くの人々を迎えるために「本所深川ならでは」に着目し、「まちを知る、聞く、味わう」という事業を展開している。かっては掘割が多く存在し、今では川として残る地域性からも、水辺の利用を組み合わせた事業を多く実施した。

 例えば、史跡めぐりをしながら地元の料理を味わう企画として12月の吉良邸討ち入りの忠臣蔵にあわせ、一つ目通り沿いに点在する史跡を見聞きして地元の味“ちゃんこ”を楽しむ事業や、春の川沿いに咲く桜の下を船で流し、川の由来などの説明を聞きながら江戸時代のすしを再現したお弁当を食し、ガイドの三味線と都都逸を聞き存分に深川情緒を満喫してもらう事業などを実施した。

観光の創出の一つとして「食」に着目し、地域にある伝統の味の料理店の活用に加え、ミツカン酢の会社の協力を得、江戸時代の酢を提供してもらい、地域の寿司屋と江戸時代の寿司の復現を工夫し、地域の名産品として登録した。「食」は、老若男女にかかわらず興味を得るものであることから地域にゆかりある「食」の創出は、地域に人を招くという観点からも大きな存在となりえる。従来の土地の味には、しゃも鍋、深川めし、さくら鍋、どじょう鍋、ももんじゃ、等の店がある。今後も地域の企業、公共団体、商店などと協働し引き続き「食」の開発を実施する予定です。

このようにして「本所深川」という土地が持つ歴史、文化、伝統の中から埋もれている宝物を発掘し、有形なものがなくても地域に根付く無形な文化をアッピールして外部からの集客を試み,リピートを促すような企画を作成、「知る・きく・たべる」を盛り込んだ事業を展開をし地域の活性化に繋げたいと考えている。

 

「今後の計画」

 観光案内と地域の伝統工芸品の展示紹介や物品販売などが出来、地域の人々や観光で来た人々に休憩の出来る場所としてのコミュニティスペースの開設をするために、空き店舗対策事業の活用を考慮している。

 

「芭蕉」を江東の芭蕉として捉え、芭蕉をテーマの観光まちづくりを予定。5月の芭蕉・奥の細道旅立ちの日に合わせて、今後も “船での旅立ち再現・深川から千住へ”をNPOのネットワークで開催し、NPOの定番事業とする。 同時に地域ぐるみで“芭蕉”への意識を高めていく為に、地元商店街や町会の人々とのネットワーク・地域の2小学校、芭蕉記念館、森下文化センターなどが加わりイベントの展開を予定。

「紅葉まつり」を区内各所で展開できるよう準備中。25年度は、城東地域でも開催予定。

「知る・きく・たべる」の事業の展開として今年度は、江戸時代に深川六間掘りにあった「やまぐちや」が「かりんとう」の発祥の地であったことから新しい土産品の開発の一つとして再現を予定。 

 

新企画では “まちの語り部”の組織づくりを開始した。地域に愛着を持つ、年を重ねた方々が自分の町や古き時代の暮らしや町の様子などを話して聞かせる場を設け、子どもから大人まで知らなかった時代の様子、郷土を理解する一助としたい。

また、東京で開催されるオリンピックは、江東区は多くの会場が予定される、それに伴い観光客も膨大と

予想され観光案内の要請も必然と考えられる。以上の事から、新時代にマッチした観光案内の出来るガイドの養成も必置で学生を中心とした観光ガイドの育成を図ることを構築している。

更には、外国人にも対応できる通訳者を置き、観光のまちとして国際的にも対応できる体制を作り、まちの活性化を促したいと考えている。

 

こうした事業の展開の中で、どのようにしたらホスピタリティのあふれる町になるか、多くの方に地域をを知ってもらえるか、イベントに参加してもらえるかは常に課題となっている。 “観光まちづくり”はまだ多くの問題を抱えてはいるが、地域のひとりひとりは“下町人情”もまだ捨てたもんじゃないというところもあり、ひとりがふたりそして大勢の人の力が大きなうねりとなって“観光まちづくり”が展開するようにNPOも尽力したいと考えている。             
                                                                                                  NPO法人本所深川